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とれたて京都・とっておきKYOTO情報ブログ [ Monterey concierge and neutron staff ]

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2011年 05月 11日

「死者にことばをあてがえ」 

「死者にことばをあてがえ」 辺見庸(作家) 2011年4月18日脱稿


わたしの死者 ひとりびとりの肺に
ことなる それだけの歌をあてがえ

死者の唇 ひとつひとつに
他とことなる
それだけしかないことばを吸わせよ

類化しない 統べない
かれやかのじょだけのことばを
百年かけて
海とその影から掬え

砂いっぱいの死者に
どうかことばをあてがえ
水いっぱいの死者は
それまで どうか眠りにおちるな

石いっぱいの死者は
それまで どうか語れ
夜ふけの浜辺にあおむいて
わたしの死者よ
どうかひとりでうたえ

浜菊はまだ咲くな
畦唐菜はまだ悼むな

わたしの死者
ひとりびとりの肺に
ことなる
それだけの

ふさわしい言葉が
あてがわれるまで


2011年4月30日再放送
NHK教育テレビ「こころの時代辺見庸が語る大震災『瓦礫の中から言葉を』」より
(私はこの詩を、音読されることをおすすめします)

東日本大震災被災者数
の死者現在・・1万4949人
行方不明者・・9880人
避難状況・・11万7085人
(京都新聞5月11日付より)

上記の番組の中で、辺見さん(宮城県石巻生まれ)は、
「あのダイナミズムを表現する言葉が、数字でしかないことのさみしさ、今わたしたちはそれを表現する言葉を必要としている。この度の出来事を深く考え抜き、それを言葉としてうちたてて、死者たち、失意の人々へ届けたい。それが自分の使命だ」ということを話されていました。
ひとりの表現者が、東日本大震災を受けて、被災地、今の日本の社会をどうみているかを、言葉ひとつひとつを選び、歴史的悲劇の中で生まれた文学作品を考えながら冷静に語る姿は、被災地の方々だけでなく、私のように震災の影響を全く受けていないのに、自分がこうしてのうのうと生きている自分自身への何ともいえない不快感をも救ってくれます。
そして、
「これだけの数字(死者・行方不明者数)が出てくると、人の命が軽くみえてしまう。80.90歳だからもう(死んでも)いいだろう、それよりもこれからのこどもたちを救おう・・・という状況。ホスピスにはいっている(辺見の)母は、「死ななければいけない」と言う。本当はそういう人たちこそ救わなきゃいけない。
若いから、この人は有能だから、社会に役に立つから、だから生きてもらおう、そうではなくて社会に役に立たない人たちこそ生きてもらわなきゃいけない。少なくとも私たちは、そういう精神を持たなければ、私たちはもう「人」ではない」と。



関西のアーティストでは、現代美術家・椿昇さんが中心となり、京都造形芸術大学ウルトラファクトリーに集まったアーティストやデザイナーらが、東日本大震災の被災地の復興に向けて「小型トレーラー付き自転車」を送るプロジェクト「VITAL FOOT PROJECT」があります。
詳細は、Art for LIFE椿昇さんのブログに詳しく掲載されています。



そして、震災により浮き彫りになった原子力発電の恐ろしさ。
東京、名古屋、大阪で大規模なデモがおこなわれていますが、京都でも16日から1週間おこなわれます!
何もできませんが、もうこの核発電だけは、「やめたい!」と私は主張します。

ソフトバンク社長の孫正義氏が新しいエネルギー創設のために個人資産での財団設立「自然エネルギー財団」を発表しました。
http://news.livedoor.com/article/detail/5514784/
良心的富裕層にお金のかかりそうなことはおまかせして、自分は足で稼ぐしかありません。

はじめてデモに参加するので、下記PDFの『はじめてのデモ』を一読してから参加します。
(4.10 原発やめろデモ!!!!!!!!!のサイトから転載させて頂きました。)

『はじめてのデモ』



下記、
関電の原発を止める会・大風呂敷(仮)のサイトから


---------------

(以下、転送・転載など歓迎します)
京都では、5月中旬に1週間連続で反原発デモをやります。

1週間ぶっとおしデモ★アゲインスト原発!
■5月16日(月)~5 月21日(土)
18:00 三条大橋西側集合  18:30 デモ出発(三条河川敷出発、河原町を南下、四条をすぎ、
仏光寺通りをUターンして三条河原にもどる)
5人でも10人でも、雨がふっても槍がふってもデモします。プラカードや楽器・鳴り物、自分の得意な表現で、あるいは仕事帰りにフラっと立ち寄る感じで自由にどうぞ!

※できるかぎり子守・ノートテイク用意します。今回は主催者人数の関係で調整が必要なので、お手数ですが事前にご連絡くださるようよろしくお願いします。

主催:関電の原発を止める会 (仮)・大風呂敷
090-9860-9860 genpatsu.tomeru@…
http://genpatsumoumuri.seesaa.net/
http://ooburoshiki.tumblr.com/

https://twitter.com/#!/oooburoshiki

そして、1週間デモの最終日は盛大に
■5月22日(日) 原発をとめろ!核の真相を明かせ!こどもを救え!・京都デモ
14:00 三条河川敷 集合 15:00 デモ出発~(雨天決行)
【コース】 三条大橋下(西側)→ 河原町通→ 河原町通四条を南へ一筋目で折り返し → 市役所前 解散(※プラカードなどを持参してください)
【主催】 原始力の会 と ピースウォーク京都
【連絡先】 橋本 080-5356-2140 (仕事中は電話に出られません)
http://gensiryokunokai.blog94.fc2.com/
http://pwkyoto.com/

(主催のひとりから)
★ 現実があまりに馬鹿げてるので、私たちはつい愚かなデモをすることになってしまった。その名も『一週間ぶっとおしデモ★アゲインスト原発』。ふざけた名前だけれども、わたしたちは至って大真面目。現実が過酷すぎて、ひとりで考え込んでいたら気が滅入る。とりあえず集まって、歩きながらみんなで考えようよ。

★ 原発のことはとても気になるけれど、正直なところ、めまぐるしく飛び交う情報に完全に置いてけぼりをくっている。ただそんな私にも分かるのは、今回の福島原発の事故によってものすごくたくさんの生活や人生が、生命が破壊され続けているということ。もし同じことが関西で起きれば、ここ京都だってヤバイということ。どうひいき目に見てもこれほど危険な原発というやつは、いったんすべてを止めてその是非が問われるべきではなかろうか。急に止めるのが無理だとしても、その方向を政府が模索しようとすらしないのはなぜなのか。人が暮らすための電力だったはずなのに、金のためにつくり続けられる電力が人の暮らしを破壊していく。これはいったいどういうわけだ。

★そもそもほんとうは、この事故が起こる前から破壊され続けていた。
ウランを採掘する人・輸送する人・原発で働く人、ほかにもいろいろな過程で、日常的に被曝する人がいなければ成り立たないのが原子力発電なのだった。だから事故が起きても起きなくても原発はやめるべきだと思う、といったら、炭鉱労働でも火力発電でもなんでも健康被害があるし亡くなる人がいる、どんなエネルギーにもそういう側面があるのに原発にだけ反対するのはどうなんだろう」と言う人がいた。そうか・・・私には、知らないことが多すぎる。その問題が原発より軽いとは思えない。でも、そのことが原発を続けていい理由になるとも思えないよ。そうして、こんなこと言ってた人がいたな、となんとなく思い出した。「全ての行為が罪の積み重ねであり、差別を伴うものであるとしても、なおかつ人は(私は)行き続け行動し続けなければならない。それは行けば行く程、行動・失望、行動・失望への道であり、絶望する己に絶望したとき、そこに悲しみがある。その『悲の場』に待って私は多くの人に逢いたいと思う。そこはこの上なくすばらしい世界であろう」(横塚晃一著『母よ!殺すな』より)。原発の問題と向き合うのも、こういうことなのかもしれないなぁ…

★なんてことを思いながら、気づけばなぜこんなアホみたいな名のデモを計画してしまったのか。いやでもその実、私たちは大真面目なのだ。もっとたくさんの人と話し合いたい、考えたい、おかしなことには声をあげたい。迷ってる人も怒ってる人も、みんなで集まろう。まいにち夕方、デモしよう。(G)

by kyoto-information | 2011-05-11 12:16 | ニュートロン京都スタッフ


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